2018年6月14日 なつかしいがあたらしい。
福島、里山ガーデンファームとは?

里山ガーデンファームとは

このサイトをご覧のみなさま、はじめまして。福島県にあります二本松農園代表の齊藤登です。

震災の前の年、2010年に二本松市の山間部にある実家に戻り、農業を始めました。

この地域も農業者の高齢化により、耕作放棄地が広がりつつあるため、スタッフと一緒に1年かけて、これらの開墾を行い、広大な「きゅうり畑」をつくりました。

東日本大震災、特に福島県農業は、福島第一原発事故の影響で、放射能や風評被害の影響を受けました。

震災直後は、空から放射能が降ってきたため、当時栽培していた「ほうれん草」はすべて出荷停止になってしまい、泣きながら廃棄しました。その後、放射能は検出されなくなったのですが、「福島県産」というだけで売れなくなる、いわゆる「風評被害」に直面しました。

自分達の努力ではどうしようもない事に直面すると、先を見失うものです。

これに対して、福島県内50以上の農家が連携し「自分達の力で風評被害を克服しよう！」ということで結成されたのが、NPO法人がんばろう福島、農業者等の会(事務局は農業生産法人㈱二本松農園)で、そのブランド名が『里山ガーデンファーム』です。

現在は主に通販サイトを中心に、福島県産の新鮮な野菜や個性的な加工品をお届けしています。どこも通さずに、農家から直送されるからこその新鮮さが自慢!!!

「里山ガーデンファーム」と検索いただくと、福島県産の農産物がたくさん並んでいるネットショップを見つける事ができます。二本松農園は、きゅうりとお米の農家なのですが、これだけでなく、果物、きのこ、加工品・・・いろいろな農産物を買うことができます。これは、たくさんの農家が協力しているからこそできる技です。また四季おりおりにこれらの農産物は変化していきます。見ているだけでも楽しいですよ。

福島県産野菜が美味しい理由

福島県は全国３番目の面積を有する大きな県ですが、阿武隈山系のように、「里山」が広がっています。里山は、棚田、日当たりの良い畑、山菜、広葉樹、多様な動物など自然が豊かですが、農産物を栽培するにあたっても、昼と夜の気温の変化が大きいため、野菜などの植物は、体内に「糖分」を蓄えようとするため、甘みのあるおいしい野菜が育ちます。

よく、「福島県の野菜はおいしい！」と言われますが、これは、この昼と夜の気温の差によることが大きいです。また、里山の山の木の葉は有機質の肥料ともなり、これも野菜などの栽培に良い影響を与えます。

「桃」のイメージが強いかもしれませんが、自慢の野菜は他にも。

福島県は、「北と南の結節点」と言われるように、北からの植物も南方の植物もあり、産出される農産物の種類が豊富です。春は、ゆでて食べるとおいしい「スナップえんどう」「絹さやえんどう」、夏の光を燦燦とあび味ののった「きゅうり」や「トマト」、秋は、食味抜群の「お米」、・・・とこれから作った「地酒」。冬は、雪の中で糖分を蓄えた「雪下キャベツ」。

福島市周辺では、「信夫冬菜」という小松菜に似た地場野菜もあって、これも冬に収穫されます。

里山ガーデンファームには遊びに来れるんです!!

さて、ここまでの説明で「里山ガーデンファームってWeb上のブランドなのかな??」と思われるかもしれませんが、そうではありません。私が整えた自慢の「里山ガーデンファーム」が福島県二本松市にあるのです。

多くの人たちに福島に来ていただきたいので、野菜を栽培するだけでなく、様々な「花」も畑の脇や、山の法面(のりめん)に植えていきたいと思います。なので、里山ファームの真ん中に「ガーデン」が入ります。また、ガーデンは、福島県内の多くの農業者の連携を花園にたとえている面もあります。

また、スタディファームというツアーも行っています。

スタディファームの中心は、二本松農園なのですが、他の仲間の農家とも連携していますので、二本松農園を訪問したあと、さくらんぼ・桃・ぶどう・梨・りんご狩りなどを行うこともできます。また、旅館ホテルの若旦那とも一緒に活動していますので、魅力的な温泉旅館の紹介もできます。最高にテクニカル(？)なのは、二本松農園では、福島駅の近くに「たくの実」という小さな居酒屋を経営していますので、ここで、福島の郷土料理を味わう事ができます。その場合、おじゃまでなければ、齊藤登がご一緒させていただきます。

里山を味わうために

この、福島県内の多くの農業者が育てた野菜や果物などは、先ほどのネットショップで直接お買い求めいただけます。ぜひ、一度ご利用いただくとともに、里山ガーデンファームを訪ねて福島においでください。